ルネサンスからバロックへ

「バロック」とは「歪んだ真珠」をあらわしている言葉であるとされています。「歪んだ真珠」とはいったいどのような事柄を言いあらわしているのでしょうか。ヨーロッパのルネサンス期の終わりに登場する「バロック」は、ルネサンス期の古風で調和のとれた美術様式とは、異なることから規格を外れる意味合いをもって「バロック」と呼ばれているようなのです。さらには建築装飾に至っては、建築部分と装飾部分が融合して見分けがつかないような装飾美術が数多くみられるのもバロックの時代の特色です。ルネサンスの調和のとれた古風なデザインから変化したバロックは様式は明らかにルネサンス期に人々が求めた「美」とは異なる点があるようなのです。