日本の文化に影響を与える源氏物語

「源氏物語」は、平安時代の11世紀に描かれた、当時の王朝文化をモチーフとしたものではあります。さらに「源氏物語」は、「絵巻物」として12世紀に引き続き登場します。現存する「絵巻物」は4巻でありますが、この4巻は12世紀に作られた最古の絵巻として現存しているそうです。源氏物語は54帖からなる大作と言われておりますが、現存しているのはこの4巻のみということになっております。とはいっても、皆さんは数多くの源氏物語に関する資料を実際に目にされたことがあるのではないかと思いますが、これらのすべては、のちの鎌倉時代や室町時代、さらには桃山時代、江戸時代などに改めて、当時の人々の手により「源氏物語」に関する絵巻物が再流行し制作さられたものであるようです。現代の漫画やドラマなどにも数多く源氏物語の要素が登場するように、それぞれの時代に沿った源氏物語が、絵巻物や絵画として生まれ変わっているようです。