美術の魅力とは

歴史におきましても美術史におきましても、実際に起こった出来事や美術品を通じて理解することは受け手によって大きく違うものなのでしょう。同じ名画を美術館で眺めていても、隣で眺める人と同じ印象を受け取るとは限らないのが常であります。だからこそ歴史や美術は面白いものなのかもしれません。画家や芸術家がメッセージを込めて作品づくりに挑んだとしても、見る者によってその受け取り方が違うというところに、人間味を感じしてしまうのは筆者だけでしょうか。時に謎めいた絵画作品が人びとを魅了することもあるように、歴史や美術作品が簡単に理解できてしまうようなものであったならこんなにも人びとの興味を惹きつけることはないのかもしれません。